業界事情を知って「本当にお得な結婚式の日取り」を決める方法

結婚式日取りの決め方

 

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結婚式は人気のシーズンに挙げたいですか?また、お祝いごとでは、「大安」の日を選ぶ傾向にありますが、この記事では、昔からの風習に囚われず、ウェディング業界の裏事情も踏まえ、本当に大安はおすすめの日取りなのか?についてご紹介していきます。
また、仏滅に結婚式を挙げた筆者の私の実体験も合わせてご紹介していきますので、ご参考にして頂ければ幸いです。

 

目次

1.結婚式の日程 3つの決め方とポイント
1-1、自分たちの仕事の繁忙期などを考慮する
1-2、ゲストの都合を考える 1-3、季節について

2、「大安」「仏滅」気にしますか?
2-1、六輝(六曜)について
2-2、六輝の意味と人気の日はどれか?を解説
2-3、六輝を気にするべきか?

3、結婚式で人気の月と月別の特徴

4、ウェディング業界事情を把握してお得に結婚式を挙げよう!
4-1、大安にこだわり過ぎない
4-2、閑散期に挙げたらお得なワケ
4-3、「仏滅」に結婚式を挙げた私の感想

5、季節感のある写真は前撮りをしよう

6、結婚式「延期・中止」の可能性はゼロではない

 


 

1.結婚式の日程 3つの決め方とポイント

 

1-1、自分たちの仕事の繁忙期などを考慮する

日程を決めるにあたって一番尊重すべきは、やはり主役である「新郎新婦」二人のスケジュールを考慮した挙げたい時期であることが一番です。そこで、注意していただきたいのが、仕事が忙しい時期でないか?です。
結婚式の準備は特に、式の約3ヶ月前頃から打ち合わせの回数も増え、ゲストへの連絡、引き出物の手配、衣装の試着など、やらなければいけない事が多く、非常に忙しくなります。

仕事が忙しい時期と重ならないように、まずはお互いの仕事の落ち着く時期などを話し合って時期を検討していきましょう。

 

 

1-2、ゲストの都合を考える

次に考えたいのは、招待するゲストのことです。
自分が招待される立場になって考えてみましょう!年間を通して、ゲストが招待されて困ると感じた時期は以下の通り

・年末年始
・ゴールデンウィーク
・お盆
・クリスマス
・入園入学の時期
・子供の運動会の時期

大型連休などは、旅行や帰省など、既に予定を入れてしまっているゲストも多いので、出来れば避けたいところ。

また、ゲストにお子さんがいる方が多い場合は、入園入学シーズンの3月4月や、運動会がある5月や9月10月は、結婚式の人気シーズンと重なってしまう傾向にあるので、招待するゲスト全員に確認する必要はありませんが、絶対に来てほしいゲストには、事前にスケジュールの確認を取っておくことをおすすめします。

 

 

1-3、季節について

春夏秋冬「季節」を意識する人も多いはず。
特に、気温が心地いい春と秋は結婚式で人気のシーズンです。夏と冬が人気が低い理由は、やはり気候や気温です。

暑い夏は、フラワーシャワーなど屋外でのイベントが、汗だくになってしまうのではないか?寒い冬は、雨の日も多く、大雪になってしまったことを考えると不安。など、避けられがちですが、式場のタイプによっては問題ない場合もあります。

 

ホテルは気候に左右されない

例えば基本的に、外にでることのないホテルならそこまで気候に左右されません。もちろん、ロケーションフォトがある場合は外にでることもありますが、それは新郎新婦だけの問題なので数分間我慢ができればそこまで問題ではありません。

反対に、ガーデンウェディングなど、外をメインとした式場や、ゲストが通る動線などが、外を通らなければならない。挙式会場と披露宴会場が別の外式の場合など、天候に左右されやすいので、季節もある程度考えて選ぶ必要があります。

 

「暑い夏・寒い冬」どう対処する?

会場に入ってしまえば、冷暖房があるので、ゲストに対して配慮するのであれば、行き帰りの問題のみです。汗拭きシートや、冷たいドリンク、ホッカイロ、ブランケットを用意するなどアメニティやおもてなしでカバーしましょう。

 

 

2、「大安」「仏滅」気にしますか?

 

3つのポイントを抑えたところで、次は六輝について。

昔からお祝い事といえば、「大安」とイメージされる方も多いですよね?カレンダーをみると、日付の下に記載されているものを六曜(六輝)といいます。
結婚式の日程を決める際に、この六曜を元に決める方も多いのではないでしょうか。

 

 

2-1、六輝(六曜)について

六曜(ろっき)とは、中国から伝わった暦注の一つ。
暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのことで、大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅の6種があります。
それぞれの意味を簡潔にご紹介していきます。

 

 

2-2、六輝の意味と人気の日はどれか?を解説

六輝について、詳しく解説している記事は他にも複数あるので、ここではざっくりしかご紹介しません。

【大安(たいあん)】

万事進んで行うのに良いとされる日。「大いに安し」の意味。
結婚式の中では一番人気の日取り。

 

【友引(ともびき)】

朝晩は吉。昼は凶。
慶事については“幸せのお裾分け”という意味で、結婚披露宴の引出物をこの日に発送する人もいるとのこと。
結婚式では、大安の次に人気の日取り。

 

【先勝(せんしょう / せんかち)】

午前は吉。午後は凶。
早くことを済ませてしまうことが良いとされる日。「先んずれば即ち勝つ」の意味。

 

【先負(せんぶ / せんまけ / さきまけ)】

午前は凶。午後が吉。
「負」という字から、凶をイメージされやすいですが、特別に運が悪い日という訳ではありません。「先ずれば負ける」という意味なので、午前は凶ですが午後から次第に運気は上がることを意味しています。結婚式においては、人気が低い日取りです。

 

【赤口(しゃっこう / しゃっく)】

午前11時頃〜午後1時頃までが吉。それ以外の時間は凶と言われている。
仏滅に次いで、凶日とされています。

 

【仏滅(ぶつめつ)】

1日中、凶と言われ、六曜の中で最も大凶日と言われている。
結婚式では、一番人気のない日取り。しかし、逆を言えば結婚式事情を含めれば、メリットも多い日取りでもあります。

 

 

2-3、六曜を気にするべきか?

さて、この六曜の意味を確認したところで、1日中「凶」とか書かれている日は避けたくなりますよね。
それは当然かと思います。

そして、誰もができれば大安に結婚式を挙げたいと思いますよね。

最近では、六輝をあまり気にせずに結婚式をするカップルも増えてきてはいますが、新郎新婦が良いと思っても、地域的な問題・親族が良く思わないケースも多いのが現状です。
二人の意見が第一であるべきですが、後々もめてしまわない為にも、日取りを決める際には両家のご両親には必ず相談をしましょう。

次項4で、六輝を気にするあまり、人気な日取りで起こりうるデメリットをウェディング業界事情を踏まえてご紹介します。

 

 

3、結婚式で人気の月と月別の特徴

1年間を通して、人気の繁忙月と閑散期。また、ゲストにも関わるイベントと近年の結婚式を挙げる方の傾向を業界者目線でまとめました。
あくまでも筆者の見解でありますので、ご参考までにご覧いただければと思います。

 

1月|閑散期
  特徴:結婚式は少ない・お正月・風邪など流行りやすい時期・繁忙期に比べ安い傾向に
2月|閑散期
  特徴:結婚式は少ない・風邪など流行りやすい時期・繁忙期に比べ安い傾向に
3月|やや増え始めて繁忙期へ突入
  特徴:卒園・卒業シーズン
4月|やや繁忙期
  特徴:桜シーズン・前撮りも人気の季節・入園、入学シーズン
5月|繁忙期
  特徴:ゴールデンウィーク・暖かく過ごしやすい季節なので人気が高い
6月|多すぎず少なすぎずな時期
  特徴:ジューンブライドだけど、梅雨の時期であることから避けられがち
7月|隠れ人気の月
  特徴:梅雨開け後、意外と人気な7月。夏を直前にした、7月後半の連休は人気の傾向
8月|閑散期
  特徴:お盆休み・猛暑の8月は避けられがち・繁忙期に比べ安い傾向に
9月|やや繁忙期
  特徴:まだ残暑が続きますが、後半になるにつれて結婚式の数が増えていきます
10月|繁忙期
  特徴:運動会シーズン・ここ数年、週末は雨が多い傾向にあります。2019年は台風19号が週末を直撃し、延期や中止になってしまった結婚式もあります
11月|繁忙期
  特徴:秋の紅葉シーズン・ウェディングは一年で一番忙しい月
12月|年末にかけて閑散期に突入
  特徴:12月の2週目くらいまでは多い傾向。クリスマス・年末は少ない

 

 

4、ウェディング業界事情を把握してお得に結婚式を挙げよう!

 

4-1、大安にこだわり過ぎない

大安は大変人気の日であることは間違いありませんが、デメリットもあるんです。これはウェディング業界の裏事情ではありますが、日付を決めるにあたり、とても重要なポイントなので是非ご一読ください。

 

同じ大安でも月によって違う

大安といっても、何月の大安か?によっても話は変わってきます。
例えば、結婚式で最も人気の月である11月の土曜の大安と、閑散期の1月土曜の大安。11月の大安の土曜日は、予約も取りづらい激選の日です。すなわち、需要がある日なので割引などが受けづらく費用が高くつく傾向にあります。

 

スタッフが人手不足になる

これは式場での契約に限らず、結婚式に関わるスタッフの手配にも関係してきます。繁忙期は、スタッフが人手不足になることが予想されます。
人気のヘアメイク・カメラマンなどに依頼しようと考えている場合、人気の日取りは依頼が殺到するので、かなり早い段階から抑えておく必要があり、繁忙期なので料金も割高になることも…(早い方は、1年以上前から動いています)

絶対あの人にお願いしたい!というこだわりがある方は、まずクリエーターの空き日を確認してから式場と契約する。という花嫁さんもいるほどです。
早め早めに動かないと、どんどん人気の人は他の式に取られてしまうので注意が必要。

 

繁忙期の結婚式で予想されること

結婚式当日においても、注意する点があります。
繁忙期の大安は、一つの披露宴会場で1日に何回も結婚式をします。1日1件としているところもありますが、最低でも2件。多い式場では、4回転する会場なんかもあります。

そうなると、何が起きるか?
当日のスタッフの慌ただしさはもちろんのこと、ミスが起きやすい日でもあります。
プロだろ!しっかりしてよ!と思われて当然ですが、閑散期に比べ、スタッフは一日中慌ただしく、時間にもシビアです。
披露宴が少しでもおしてしまうと、どんどん次の式が遅れてしまうので、歓談などゆっくりゲストと話す間もなく、時間内にパーティーが終わるように分刻みでスケジュールが動いていくことも少なくありません。

 

ゆったりとした結婚式をしたいならハイシーズンは避ける方がおすすめ

上記の理由から、ウェディング業界に携わる身としてはハイシーズンの特に大安の日。→つまり「人気の日」にこだわり過ぎるのはあまりおすすめしません。
もちろん二人の記念日や、仕事の関係など事情は様々かと思いますので、二人が結婚式を挙げたいと思った日に挙げるのが一番です。

「人気の日取りだから、早く予約しないとなくなりますよ?」という言葉に惑わされて契約してしまう事だけは避け、「本当にこの式場で挙げたい」と十分に検討重ねた上で挙式日を決めることをおすすめします。

 

 

4-2、閑散期に挙げたらお得なワケ

ハイシーズン(繁忙期)とは逆に、閑散期の1月・2月・8月の大安の日はどうでしょうか?

大安が人気であることには変わりはありませんが、やはり秋のハイシーズンに比べ、結婚式の数が減少するのでスタッフに余裕があり、割引が受けられる場合が多い傾向です。

また、稀なケースでもありますが、式場用のサンプルモデルとして依頼を受けた場合には、写真やビデオの撮影費が無料になるケースなども存在します。
避けられがちな閑散期ですが、意外とお得なことが多いので、初めから除外せずに是非視野に入れてみてくださいね。

 

 

4-3、「仏滅」に結婚式を挙げた私の感想

仏滅に結婚式を挙げた理由
筆者の私は8月の日曜日・仏滅に結婚式を挙げました。
理由は、私がウェディングの仕事をしていることから、ゲストもウェディング関係者が多く閑散期であること・土曜よりは日曜が結婚式が少ないので日曜であることが条件でした。

また、六曜などこだわりは全くなく。仕事柄、大安に挙げたいという思いはなかったので、「何でもいい」が正直な気持ちでした。
結果的に、ゲストの仕事のことも考え、招待した方全員に列席していただきたかったので、結婚式が少ない「仏滅」の日を選びました。

 

◆親族には念のため確認

仏滅の日を決めるとき、念のため両家の親族にも確認はしました。笑
返ってきた答えは、「あなた達がいいなら、かまわないよ。」でした。なので、私たちは迷わず仏滅を選択!

 

◆挙式当日、「凶」を感じる悪いことは起きたか?

起きませんでした!ベタですが、最高に幸せな1日を過ごせました。
些細なことで言えば、二次会会場に向かうタクシーで運転手さんが目的地と真逆の方向に行ってしまい、二次会に遅れてしまったことくらいです。笑
しかし、それよりも楽しい思い出が多いので特に厄日だった。という印象はありません。

 

◆仏滅は「お得」だったか?

結婚式をした会場は、「仏滅割引」というものはありませんでしたが、その日に結婚式をしたのは私たちだけだったので、時間にも余裕があり、スタッフの方々が「私たちの為に今日一日動いてくださっている特別感」を味わうことができました!

また、撮影してもらったカメラマンさんも閑散期であることから、アシスタントさんと2名で撮影してくださり、通常よりも多い倍以上の数のデータを納品していただけました。

人気のない日取りだと、スタッフに余裕があるのでこんな特典も期待できますよ。
私は友人に聞かれたら、秋の土曜大安は結婚式はおすすめせずに、その他を狙えと伝えています。笑

古くからの名神を気にするか、気にしないかはご本人とそのご親族によって事情は様々です。もしも気にしない!といのであれば全力で人気の日を避けた日にする事をおすすめします!

 

5、季節感のある写真は前撮りをしよう

ここまで、「日取りにこだわりすぎない」ということをご紹介してきましたが、やはり桜のシーズンや紅葉のシーズンにウェディングドレスや和装で記念の写真を残したいですよね。

結婚式で、その絶好のロケーションの時期をピンポイントで何ヶ月も前から選ぶのは正直難しいです。桜や紅葉のシーズンを狙って4月や11月に結婚式を予約しても、必ずその日に桜と一緒に写真が撮れる保証はありません。晴れる保証もありません。

しかし、前撮りであれば、ある程度日程調整の融通は可能。悪天候の際の延期も可能なので、季節感のある写真は、前撮りで残すことを筆者はおすすめします。
一か八か、で当日に全て詰め込むよりは、前撮りが安心です。

 

6、結婚式「延期・中止」の可能性はゼロではない

2019年の秋、10月の3連休を襲った台風の時は、多くの方が結婚式の延期や中止を余儀なくされました。また、コロナウィルスの影響により過去にないほどの数の結婚式が延期・中止になってしまっているのが残念ながら2020年の現状です。

約10年、このウェディング業界の仕事に携わっていますが、地震などの災害で一部の地域が延期や中止になってしまうことがあっても全国的に、このような事態になったのは、私が知る限り過去にありません。

直前の延期や中止に伴い、キャンセル料のトラブルも相次いでいるようです。
今後、コロナウィルスと共存していかなければばらばい生活の中では、またいつ感染爆発が起こり、直前で結婚式を延期せざるおえない事態になることも、残念ながら視野に入れて準備を進めていく必要がありそうです。

コロナウィルスに限らず、地震や台風などの自然災害はいつくるかも予想ができません。
本来、楽しんでするはずの結婚式準備をいつ襲ってくるかもわからない災害に恐れビクビクしながら進めるのは嫌ですよね。

できるだけ安心して進める為にはブライダル保険へ入ることもお勧めしております。

保険適用を受けるには、挙式日の45日前までに申し出なければいけない保険が多いようですので、直前の延期やキャセルには対応してないことになります。
直前の場合は、やはり不足の事態なので、式場がどのような対応をしてくれるか確認する必要があります。直前の対応は、やはり式場によっても差がでてきますので、式場選びの際に直前の延期などに対する対応を入念に確認しておくのも一つの手段です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?結婚式準備をスタートさせる初めの一歩。まずは主役である新郎新婦のスケジュールを加味し→ゲストの都合→日取りを決める。が大前提ですが、大安や仏滅にこだわりがない場合、結婚式の繁忙期、人気が集中する土曜日の大安は避けることをおすすめします。

尚、今回の内容はあくまでも筆者の一見解を元にご紹介しておりますので、参考材料を一つとしてお考えいただければ幸いです。

 


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Author: YUKamera
ココロスイッチのカメラマンで2児の母。2017年の自身の結婚式の経験も活かして結婚式の情報をカメラマンと卒花としての立場から発信していきます。