プロフィールムービー手作り
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ココロスイッチは2023年2月4日より新しいオンラインショップサイトへ移行します。
新ショップはURLが変わります。2月4日以降は下記のサイトをご覧ください。
https://shop.kokoro-switch.com/
結婚式の音楽利用に関わる著作権については非常に複雑な内容となっており、ご質問をいただくことも多く、内容も多岐に渡ります。
ここでは、結婚式の映像作成に関して当店によくいただくご質問を紹介したいと思いますので、ご自身の疑問に当てはまるような場合があれば、是非参考にしてみてくださいね。
尚、より詳しい内容は「5分でわかる!結婚式のBGM著作権について必要な手続きと曲の選び方」のページに記載しましたので、併せてご覧いただけますと幸いです。
【目次】よくある質問
1:演出用のムービー作成に関する質問
・自分達で購入したCDを使う場合でも著作権の手続きは必要?>
・プロフィールムービーに複数の曲を使いたい。著作権の料金はどうなる?>
・結婚式場から無音でDVDを作るように言われた。著作権の手続きはどうなる?>
・結婚式場に著作権の使用料金を支払った。ムービーの著作権申請は不要になる?>
・著作権の申請が必要と知らなかった。申請を行わずに音楽利用した場合はどうなるの?>
2:記録ビデオ撮影に関する質問
・申請料を節約したい。申請を行わない場合はビデオ収録できないの?>
・ゲストが余興で歌うカラオケの場面は記録ビデオで収録できるか?>
・結婚式場にビデオ撮影を頼むと、すべてフリーBGMになると聞いた。>
・著作権の申請無しで全て音声収録できます!というビデオ業者は大丈夫?>
1、演出用のムービー制作に関する質問
自分達で購入したCDを使う場合でも著作権の手続きは必要?
Q:自分達で購入したCD音源をムービーに使う場合でも、著作権の手続きや料金の支払いが必要になるのですか?
A:ご自身で購入したCDを複製して、ご自身や家庭内で楽しむ場合は「私的使用のための複製」に該当しますが、結婚式で上映する場合はこれに該当しないとされますので、必ず著作権の手続きが必要になります。
また、ご自身でCDを購入した場合でも著作権の使用料金は必ず掛かります。
配信音源は使用できないの?
Q:インターネット上で販売されている音源をムービーに使用したいが大丈夫でしょうか?
A:ネット上で配信されている音源は、配信事業者の「利用規約」によって、個人的、非商用目的での使用に限って利用可能と定められていますので、結婚式での使用については規約違反となり使用することはできません。
※2022/5/21追記 現在は、配信音源でもISUMに登録されて利用できる曲が増えてきています。ISUMのデータベースに【配信音源】として登録されている曲は複製利用が可能になっています。
CDは中古でも大丈夫?
Q:ムービーの音源に使うCDは中古品でも大丈夫でしょうか?
A:正規品の中古CDでしたら問題ありません。
尚、もともとレンタルされていた、いわゆるレンタル落ちの中古CDは使用できません。
自作のムービーでも著作権の手続きは必要?
Q:ムービーを自作した場合でも著作権の申請は必要ですか?
A:映像業者ではなくご自身で映像を作成する場合でも、使用する音楽に対しての著作権の手続きは必要です。
尚、市販のCD音源を映像に収録する場合は、著作権と著作隣接権、それぞれの手続きが必要になりますので、著作権についてはJASRACへ、著作隣接権については日本レコード協会に問い合わせて手続きを確認してください。
ただし、ご自身での申請は手続きが煩雑になりますので、まずは結婚式場のプランナーにご相談いただくことをお勧めします。
場合によっては、式場がISUMへの申請を代行してくれることもあるようです。
プロフィールムービーに複数の曲を使いたい。著作権の料金はどうなる?
Q:プロフィールムービーに複数の曲を使いたいのですが、著作権の料金は曲数分かかりますか?
A:複数の曲を使用する場合は、それぞれの曲について著作権と著作隣接権の手続きが必要です。
そのため、使用料も1曲ごとに掛かります。
使って良い曲かどうかはどうやって調べるの?
Q:著作権的にムービーには使えない曲もあると聞きました。使って良い曲はどうやって調べたら良いのでしょうか?
A:当店にムービーの制作を依頼いただく場合は、ISUMに登録されている曲であれば使用可能です。
ISUM登録曲は、ISUMの楽曲データベースで検索できます。
なお、ISUMに登録のない曲の使用は、権利者への許諾確認と申請がとても煩雑になり、使用料も高額になるため、申し訳ありませんが当店ではお受けしておりません。
ISUMへの申請は誰が行うの?
Q:結婚式場からISUMヘ申請するように言われました。申請は誰が行うのでしょうか?
A:ISUMへの申請は、ISUMと契約のある結婚式場や映像会社などの「ブライダル事業者」が主体となって行います。
映像を制作する場合は、通常はその制作を請け負った事業者が申請を行います。当店にご依頼を頂いた場合は、もちろん当店からISUMヘ申請を行うことになります。
なお、新郎新婦がISUMに直接申請を行うことはできませんのでご注意ください。
ISUMに登録のない曲を使いたいがどうすれば良いか?
Q:ISUMに登録のない曲をムービーに使いたいが、どうすれば良いのでしょうか?
A:ISUMに登録のない曲を使いたい場合は、権利者への使用可否確認が必要になりますが、一番簡単な方法としましてはISUMに楽曲リクエストを行う方法があります。
ISUMのHPには「楽曲リクエスト」というシステムがあり、未登録曲はそこからリクエストを行うことができます。
ただし「楽曲リクエスト」を行えば必ず登録曲になるわけではなく、あくまで、ISUMから楽曲の権利者へ複製利用の可否確認を行ってもらうためのリクエストですのでご注意ください。
リクエストの結果、権利者から許諾が下りればISUM登録曲となり利用可能になりますが、利用可否の確認に最短でも1か月程度はかかり、結果の返信もされません。
そのため、実際は挙式の2~3か月前くらいの早い段階でリクエストをしていただき、1か月以上待っても登録曲にならない場合は、ISUM登録曲への変更をご検討いただくのがよろしいかと思います。
結婚式場から無音でDVDを作るように言われた。著作権の手続きはどうなる?
Q:結婚式場から無音でDVDを作るように言われたのですが、この場合、著作権の手続きはどうなりますか?
A:無音でDVDを作成する場合は、DVD作成段階で「複製権」の手続きは必要ありません。
尚、当日の上映の際に、無音のDVDに合わせてCDの音源を流す場合は「演奏権」の手続きが必要ですが、結婚式場がJASRACと包括契約を結んでいれば、その申請も必要なくなります。
詳しくは結婚式場にご確認ください。
結婚式場に著作権の使用料金を支払った。ムービーの著作権申請は不要になる?
Q:結婚式場に著作権の使用料金を支払っています。
ココロスイッチさんにムービー制作を依頼した場合は、著作権の申請料金は不要になりますか?
A:通常は、ムービー制作を請け負う事業者(この場合は当店)が申請を行うことになっていますので、
当店で制作を行うムービーについては、当店からISUMへの申請手続きが必要になり、著作権の使用料も掛かります。
結婚式場へお支払いされた著作権の料金は、おそらく、結婚式当日に式場内で音楽を利用する際の「演奏権」や「上映権」、結婚式場の音響会社が複製利用する際の「複製権」や、結婚式場の映像会社が制作や撮影を行う際の「複製権」の料金かと思われます。
結婚式場に支払われた著作権料の詳細については、念のため、結婚式場の担当者にご確認いただけますでしょうか。
GLAYの曲は著作権の手続きが不要と聞いたが?
Q:GLAYの曲をムービーに使いたい。著作権の手続きは不要と聞いたのですが?
A:ムービーにCDの音源を使用する際には「著作権」と「著作隣接権」、両方の「複製権」の手続きが必要ですが、このうち、GLAY及び有限会社ラバーソウルがブライダルの利用に限り徴収しないと公表しているのは、自身が権利を有する「著作隣接権」の「複製権」についてです。
JASRACやNexToneが管理している著作権の「複製権」については、別途申請手続きと使用料の支払いが必要になります。
著作権の申請が必要と知らなかった。申請を行わずに音楽利用した場合はどうなるの?
Q:ムービーの制作に音楽の著作権の手続きが必要と知らなかった。著作権の申請をせずにムービーに音楽利用した場合はどうなりますか?
A:ご存知なかったとはいえ、著作権侵害の違法行為にあたってしまいます。
適正な著作権手続きの行われていないムービーは、結婚式場での上映を断られる可能性が高いので必ず適切な申請を行ってください。
2、記録ビデオ撮影に関する質問
記録ビデオでも著作権の申請が必要?
Q:記録ビデオを依頼した場合でも著作権の申請が必要でしょうか?
A:記録ビデオを撮影した場合、結婚式、披露宴で流す音楽もビデオに収録されますので、著作権と著作隣接権の複製権の使用手続きが必要になります。
申請料を節約したい。申請を行わない場合はビデオ収録できないの?
Q:記録ビデオの著作権申請料を節約したいが、申請を行わない場合はビデオ収録できないのでしょうか?
A:映像の収録は可能ですが、会場内で流れる音楽と現場の音声は技術的に分離できませんので、申請を行っていない楽曲の流れる場面は、現場の音自体が収録できなくなります。
ただし、スピーチなどのBGMが流れない場面については現場音声の収録も可能です。
ISUMに登録されていない曲を流す場面はどうなるの?
Q:結婚式で使用する音楽でISUMに登録のない曲を流す場面がある。その場合、記録ビデオは収録できないのでしょうか?
A:ISUMに登録されていない楽曲を流す場面では、映像は収録可能ですが、残念ながら現場音声の収録はできなくなります。
現場音声を映像に残されたい場面は、できる限りISUM登録曲へのご変更をご検討ください。
プロフィールムービーの上映場面も著作権の申請が必要?
Q:プロフィールムービーで使用するBGMは著作権の手続き済みですが、記録ビデオでプロフィールムービー上映中の様子を撮影する際に、さらに著作権の手続きが必要になるのでしょうか?
A:著作権の手続きは、利用の都度に行う必要があります。
この場合、プロフィールムービーへの楽曲収録と記録ビデオへの収録はそれぞれ別の利用方法とされ、個別に手続きを行う必要があります。
挙式の聖歌隊やオルガン演奏は収録可能?
Q:挙式中は聖歌隊の歌やオルガン奏者の生演奏を行います。この場面は収録可能でしょうか?
A:いわゆるキリスト式の挙式で演奏される、賛美歌やゴスペル曲、クラシック曲などは、著作権が消滅している場合が多いので、その場合は、申請を行わずにビデオ収録可能となります。
ただし、著作権の保護期間のある曲を演奏するケースも見受けられますので、念のため、当日演奏される楽曲を結婚式場にご確認ください。
披露宴で生演奏を行う場合の申請は必要?
Q:披露宴でゲストが余興で生演奏を行います。その場面を記録ビデオ収録するためには申請は必要でしょうか?
A:挙式・披露宴で行われる生演奏の場面をビデオ撮影するためには、CDの音源ではないので著作隣接権の申請は不要ですが、著作権の「複製権」の申請は必要です。そのため、JASRAC、またはNexToneへの手続きを行う必要があり使用料金も掛かります。
ゲストの余興がサプライズの場合はどうずれば良いか?
Q:ゲストの方がサプライズで余興を行ってくれます。その場面もビデオ収録して欲しいのですが、サプライズのため、事前に内容や曲名を聞くことができません。どうしたら良いのでしょうか?
A:記録ビデオで収録するためには、著作権の申請は必ず行う必要がありますので、できれば、余興を行う方か、内容をご存知の会場プランナーから当店までご連絡をいただき、
余興の内容と楽曲をお知らせいただけますでしょうか。
もちろん、お二人にその内容をお伝えすることはありませんのでご安心ください。
ゲストが余興で歌うカラオケの場面は記録ビデオで収録できるか?
Q:ゲストの方が余興でカラオケを歌います。その場面もビデオ収録して欲しいのですが可能でしょうか?
A:通信カラオケの音源はカラオケ会社が権利を有しており、実質的に許諾を得ることが難しくなります。そのため、残念ながら記録ビデオでの音声収録ができません。
オルゴールのBGMを使用する場合は収録可能?
Q:新婦の手紙朗読の場面でオルゴール曲を使用予定です。同じ曲で別のアーティストが歌ったものはISUMに登録があるのですが、オルゴール曲としての登録はありませんでした。この場合は収録可能でしょうか?
A:同じ曲がISUMに登録されている場合でも、使用する音源のアーティストが違う場合はISUMへの申請は行うことができません。
この場合は、原曲の「著作権」の「複製権」の使用手続きと、オルゴール曲を制作したレコード会社へ「著作隣接権」の「複製権」の
使用可否確認と手続きが必要になります。
※2022/5/21追記 オルゴール曲でもISUM登録される曲が増えてきました。ISUMのデータベースで(オルゴール)と記載のあるものは、該当のCD音源についてのみ複製利用が可能です。
結婚式場にビデオ撮影を頼むと、すべてフリーBGMになると聞いた。
Q:結婚式場に記録ビデオを頼む場合、BGMが流れる場面の音声は収録できないので、代わりにフリーBGMを収録すると言われました。
ココロスイッチさんにお願いした場合もそのようになるのでしょうか?
A:当店では事前に、結婚式当日に使用されるBGMをリストで提出いただいています。
その際に、撮影ご希望の場面で現場の音声が収録可能なところは、著作権の手続きを行った上で現場音声も収録させていただきます。
著作権の申請無しで全て音声収録できます!というビデオ業者は大丈夫?
Q:インターネットで、著作権の申請無しで全て音声収録できます!というビデオ業者さんを見つけました。
申請費用を節約できて、面倒な申請手続きも必要なく、音声も全て残せるので魅力的に感じましたが、これって大丈夫なんですか?
A:申請を行わず著作権を無視した撮影は違法行為にあたってしまいます。
残念ながら、稀にですがウェディング業界の現状を無視してしまっている業者さんがいるようです…
著作権の問題は、結婚式に必ずついてまわる決まりごとです。
なんでも収録できますと謳っている業者さんは、残念ながらお客様を違法行為の巻き添えにしてしまうことを理解されていません。
理解していても、少しでも受注を増やそうとお客様にまで違法行為をさせてしまっていることとなりますので、せっかくの結婚式で違法行為をしてしまったと後悔しない為にも、必ず申請手続きを行っている業者さんを選びましょう。
==============
いかがでしたでしょうか?
著作権の内容や手続きはとても複雑で分かりにくいので、お客様によって様々な疑問点やご不安な点もあるかと思いますが、少しでもお役に立てましたら幸いです。
当店をご利用のお客様には、著作権について随時ご質問にお答えしておりますので、今回のQ&Aに該当しないような疑問点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
▶︎お問い合わせはこちら
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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ココロスイッチは2023年2月4日より新しいオンラインショップサイトへ移行します。
新ショップはURLが変わります。2月4日以降は下記のサイトをご覧ください。
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結婚式で流す音楽に著作権が関係することを式場の方に説明は受けたものの、いまいちわからない…
著作権は内容が複雑すぎますので、きちんと理解しようとしても混乱している方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では、著作権について新郎新婦が押さえておくべきポイントを重点的にご紹介しています。
知らずに勝手に利用してしまうと”違法行為”になってしまいますので、安全に結婚式を行っていただく為に参考にしていただければ幸いです。
目次
3、結婚式では「演奏権」と「複製権」を抑えておけば問題なし!>
3-2、ムービー作成でDVDに収録したり、CDに複製する=「複製権」の話>
1、なぜ結婚式で自由に音楽が使えないのか?
そもそも「結婚式は家族や友人が集まって行うイベントだから私的利用になるんじゃないの?」と思っている方も多いかと思います。
しかし、結婚式場は多くの人が集まる場であること、また、このシーンではどんなBGMを流すかなど検討した上で、BGMを一つの演出として提供していることから、私的利用ではなくて営利目的での使用と判断され商用利用に当てはまることになります。
2、まずは知っておこう!著作権と著作隣接権についての基本
結婚式のBGMを準備するにあたり、著作権の内容全てを把握する必要はありません。
前提としてBGMはなんでもかんでも自由に使える訳ではないことを知った上で、
新郎新婦がおさえておかなければいけないことのみ理解すれば、安心して結婚式を迎えていただけるかと思います。
はじめに「著作権」についての基本をご説明します。
この部分は、流し読みしていただいて結構です!
こういう権利があるのか!ということだけ、さらりと知って頂ければ問題ありません。
では、本題にいきましょう。
市販されている楽曲1曲1曲には、作詞・作曲をした人が持つ「著作権」と、レコード制作者・演奏家(アーティスト)が持つ「著作隣接権」という権利が存在します。
結婚式で音楽を利用する際は、まずは著作権と著作隣接権がそれぞれどういう権利かを知っておく必要があります。
2-1、【著作権(ちょさくけん)】とは?
楽曲の作詞者と作曲者に与えられる権利が「著作権」です。著作権者(作詞者・作曲者)は、その楽曲自体に権利を持っています。
著作権とはどういった権利かというと、ざっくり言えば「第三者の楽曲使用を制限できる権利」です。(第三者が単にその音楽を聴いたり楽しむ行為までは制限できません)
2-2、【著作隣接権(ちょさくりんせつけん)】とは?
著作隣接権は、楽曲を録音する際に演奏・歌唱した実演家(アーティスト)や、その音源を録音し原盤(マスター音源)を制作したレコード会社などに与えられる権利です。
著作隣接権の権利者は、録音された「音」に対しての権利を持ってます。
尚、実演家(アーティスト)の権利については、通常はアーティストからの権利譲渡により、レコード会社が管理していることが多いので「著作隣接権」は概ねレコード会社がまとめて管理しているのが実状です。
2-3、【支分権(しぶんけん)】とは?
著作権や著作隣接権には、利用方法ごとに定められた複数の権利が束になって含まれており、これらは「支分権」と呼ばれます。
例えば、その楽曲を演奏したりCDを流す際に許諾が必要な「演奏権」や、複製利用する際に許諾が必要となる「複製権」などの支分権があり、これらを含む多数の支分権によって著作権や著作隣接権は構成されています。
支分権については利用の都度に権利者の許諾が必要となります。
著作権と著作隣接権には、それぞれ個別の支分権があり、内容も異なります。ちなみに、著作権に対して著作隣接権の権利の範囲は少し狭い範囲となります。
そのため、利用方法によっては「著作権」の許諾手続きは必要だけど「著作隣接権」の許諾は不要という場合もあります。
3、結婚式では「演奏権」と「複製権」を抑えておけば問題なし!
先ほどから、「◯◯権」「◯△権」「△△権・・・」と混乱してしまいますよね。
でも、ご安心ください。実際に、結婚式でBGMを使用する場合に問題となるのは、以下の3つのケースで問題となる2つの支分権のみです。
・挙式や披露宴で好きな音楽を流す場合
・プロフィールムービーやエンドロールなどで好きなBGMを使用してDVDを制作する場合
・記録ビデオで当日の様子を撮影する場合
上記の3つの場合で関わってくるのが、「演奏権」と「複製権」の2つの支分権です。
順を追って見ていきましょう。
3-1、挙式や披露宴で好きな音楽を流す=「演奏権」の話
商用利用とみなされる場合、「音楽を流す」だけでも許可が必要です。
この場合、お二人が確認することは、結婚式場がJASRACと包括契約を結んでいるかどうかということです。
結婚式場で好きな曲のCDを流す場合、許諾の必要な支分権は「演奏権」という権利です。
この支分権は「著作隣接権」には含まれていないので「著作権」を持つ権利者(作詞者・作曲者)にのみ許可を取れば使用可能になります。
では「著作権」の「演奏権」はどこに許可を取れば良いかというと、これが皆さんご存知のJASRAC(ジャスラック)ということになります。
■JASRACについて JASRAC(ジャスラック)は、音楽の著作権管理事業者で、著作者の権利である「著作権」を管理している団体です。 音楽業界では、通常、著作権は作詞家、作曲家から音楽出版社(著作権の管理と楽曲のプロモーションを行う会社)に譲渡され、さらにそこからJASRACに管理委託されます。 その結果、著作権の支分権について使用許可を取る際はJASRACに申請を行うことになっているのです。 尚、ここで注意が必要なのは、JASRACは「著作隣接権」の管理は行っていないということです。
式場がJASRACと契約していればCDを自由に流してOK
通常であれば、CDを商用利用で流す場合は、JASRACに対して利用の都度に「演奏権」の申請手続きを行う必要があるのですが、結婚式場のように頻繁に音楽を利用する施設は、どのような曲をいくら流してもいいように、あらかじめJARSACと包括契約を結んでいる場合がほとんどです。
この包括契約があれば、好きな曲のCDを流すことは問題ありませんし、いちいち手続きを行う必要もありません。まずは、お二人の結婚式場がJASRACと包括契約を結んでいるかどうかを確認してみましょう。
包括契約があれば、好きな曲のCDを流すことについて、お二人が特別な手続きを行う必要は無くなります。
※ちなみに「演奏権」は余興でバンド演奏を行うような場合も当てはまりますので、包括契約があれば生演奏も問題ありません。
3-2、ムービー作成でDVDに収録したり、CDに複製する=「複製権」の話
結婚式場がJASRACと包括契約を結んでいる場合でも、手続きが必要になるのは複製行為を行うケースです。
3-1でご紹介した「演奏権」は、音楽を流す権利のみの契約です。
複製とは、CDや配信の音源などをコピーして利用することですが、この場合「複製権」という支分権の手続きが必要になります。
(注:配信音源は、サービス提供会社の利用規約により、個人的、非商用利用での使用に限られる場合があり、その場合、結婚式で配信音源を複製利用することはできません。)
※2022/5/21追記 現在は、配信音源でもISUM登録される曲が増えてきました。ISUMのデータベースに【配信音源】として登録されている曲は複製利用が可能になっています。
「複製権」の手続きが必要なケースとして、まず考えられるのは次の3つのケースです。
① 結婚式で流すために、好きな曲を集めたオムニバスのCD-Rを作るような場合 ② プロフィールムービーやエンドロールなどの映像にBGMとして市販の音楽を収録する場合 ③ 記録ビデオで当日の様子を撮影する場合(会場で流れる音楽がビデオ収録されてしまうので複製行為になります)
上記のような利用を行う場合は、すべて「複製権」について手続きを行う必要がありますが、この支分権は式場が契約している、JASRACの包括契約に含まれていませんので、利用の都度にJASRACへの申請が必要になります。
さらに、ややこしいのは「複製権」は「著作隣接権」の支分権にも含まれるため、CDや配信の音源を複製利用する場合は、その音源の権利者であるレコード会社にも許諾を得る必要があります。
前に説明したように、JASRACは「著作権」の管理のみを行う団体で「著作隣接権」については管理していません。そのため「複製権」についてはJASRACとレコード会社の双方に、許諾の可否確認と申請手続きが必要になり、仮にレコード会社から複製利用の許可が得られなかった場合、JASRACへの申請もできなくなります。
4、複製権の手続きは、式場・業者任せで『ISUM』に申請する!
ここまでお読みいただいて、「え?これって全部自分で手配するの?」と不安になった方も多いはず。
でも大丈夫です!
基本的には新郎新婦の二人が、自らJASRACやレコード会社に申請を行う必要はありません。
上記の①②③の場合は、”ISUM(アイサム)”という「複製権」の利用申請を代行する団体が行ってくれます。
出典元:https://isum.or.jp/about/?from=header
■ISUMについて ISUM(アイサム)は2013年に設立された新しい団体です。 正式名称を「一般社団法人音楽特定利用促進機構」と言い、その名の通り、ブライダルコンテンツとしての「音楽特定利用」の場合に限り、著作権と著作隣接権の利用申請の代行を行う団体です。
ISUMでは、著作権と著作隣接権の「複製権」の手続きを一括で行うことが可能です。
ただし、ISUMは個人で申請を行うことはできません。
ISUMと契約のある結婚式場や映像制作会社などの“ブライダル事業者のみ”申請が可能となっています。
そのため、3つのケースの場合、お二人が行うことはそれぞれ下記のようになります。
4-1、複製利用の3つのケースで実際に二人がやるべきこと
① 結婚式で流すために、好きな曲を集めたオムニバスのCD-Rを作るような場合
・まずは作成する前に必ず会場プランナーに相談しましょう。どのような手順で行えば良いか教えてくれるはずです。
場合によっては、会場がISUMへの申請を行ってくれることもあるかと思いますので、その場合の申請料の負担金額は確認しておきましょう。
ただし、実際の当日の対応としては、事前にCD-Rを作成するのではなく、お二人希望の順番でCDを入れ替えながら演奏するということもあるかと思います。
そのような場合は、複製権の申請は不要になりますが、CDを用意するのに購入費用が掛かる可能性があります。
② プロフィールムービーやエンドロールなどの映像にBGMとして市販の音楽を収録する場合
・この場合は、ムービーを制作した事業者がISUMに申請を行います。
結婚式場に制作を依頼した場合は式場提携の映像会社が行い、式場以外の会社に依頼した場合はその事業者が申請を行います。
お二人が行うことは申請料金の支払いのみということになりますので、料金を確認しておきましょう。
③ 記録ビデオで当日の様子を撮影する場合(会場で流れる音楽が収録されてしまうので複製行為になります)
・この場合も撮影を行う事業者がISUMへの申請を行います。制作を依頼する事業者に手順を確認しましょう。
ただし、当日使用される楽曲を全て申請する必要がありますので、事前に当日使用する楽曲を利用シーンごとに全てリストアップしておく必要があります。
※新郎新婦の家族が撮影を行い家庭内で楽しむ分には「私的利用」にあたり、申請も不要となります。
尚、ISUMへ申請を行う際に大事な点があります。
それは、ISUMの「楽曲データベース」に登録されている曲しか申請できないということです。
このデータベースに登録されている楽曲は、権利者がブライダルでの複製利用を許可したものですが、登録のない曲は、その時点では権利者の「複製権」の許可が得られていない曲となり、ISUMを通しての申請ができません。
4-2、ISUMに登録のない曲を使いたい場合は?
ISUMに登録のない曲を複製利用したい場合は、著作隣接権者(レコード会社など)と著作権者(JASRAC)に別々に使用許諾確認を取って申請する必要があります。(※補足1)
しかし、この場合、著作隣接権について最終的に許諾が得られるかどうかは問合せ段階ではわからない上に、回答まで時間を要することが多く(経験上では普通に1か月程度かかります)、また、著作隣接権の使用料が指値になるため高額になります。(国内楽曲で1曲3~5万程度、洋楽で1曲10万円程度が一般的な値段だと思います)
そのため、苦労した挙句に、結局は使用を諦めざるを得ないというケースの方が多くなっています。
ISUMに登録のない曲は下記の(補足1)のように「楽曲リクエスト」を行って、それでもダメな場合は複製利用を諦めるという割り切りも必要かと思います。
※補足1)ISUMには「楽曲リクエスト」という方法があります。 登録のない曲をISUMにリクエストをして、ISUMから権利者に確認を行ってもらう方法ですが、結果的に使用可能となった場合でも、登録曲になるまでに最低1か月は掛かります。また、リクエストが叶えばラッキーですが、OKな場合でもダメな場合でも結果の返答がありませんので、あまりアテにできない手段として認識しておきましょう。
5、プロフィールムービーなどを自作した場合の手続きは?
最近は披露宴で上映するムービーを自作したり、余興で流す映像をゲストが作成することも多くなっています。
この場合も、もちろん複製権の手続きが必要になりますが、前述の通り、ISUMへは個人で申請ができません。
こういった場合、実際はどのような手続きが必要になるのでしょうか?
5-1、手続きの例その1
自作した映像に市販楽曲を使用する場合は、本来は、お二人や自作したゲストがレコード会社などへ著作隣接権の「複製権」の利用手続きを行い、JASRACに対して著作権の「複製権」の申請を行うことが必要とされています。
ただし、結婚式場によっては自作の映像の場合でも式場が代わりに申請を行ってくれるケースもあるようです。
自作のムービーを作る場合は、作成前に会場に相談するようにしましょう。
5-2、手続きの例その2
式場によっては、自作の映像は無音で作成するように言われるケースもあるようです。
これは、無音の映像に合わせて希望曲のCDを同時再生して上映することを意味します。この場合、複製利用は行っていませんのでCDの演奏利用のみとなり、結婚式場がJASRACと包括契約を結んでいれば申請自体が不要になるからです。
どのような対応になるかは会場によって異なりますので、まずは映像を自作する段階で式場に確認してみましょう。
6、まとめ
これまで説明した、必要な確認や手続きをまとめてみましょう。
(1)結婚式で好きな曲を流す場合
→会場がJASRACと包括契約を結んでいれば申請などの手続きは不要
(2)結婚式で流すために、好きな曲を集めたオムニバスのCD-Rを作るような場合
→まずは、事前に結婚式場のプランナーさんに相談しましょう。実際は、当日、希望の曲が入ったCDを入れ替えながら演奏することも多いようです。
(3)プロフィールムービーやエンドロールなどの映像にBGMとして市販の音楽を収録する場合
→制作を行う事業者からISUMに申請を行います。
申請料金を確認しておきましょう。尚、ISUMに登録のない曲は早めに「楽曲リクエスト」を行い、ダメな場合に備えて他のISUM登録曲への変更も検討しておきましょう。
(4)記録ビデオで当日の様子を撮影する場合
→撮影・制作を行う事業者からISUMに申請を行います。申請料金を確認しておきましょう。事前に当日流す曲を全てリストアップしておく必要があります。
(5)映像を新郎新婦やゲストが自作した場合
→制作を始める前に結婚式場に手順を確認しましょう。無音で映像を作成するように言われるケースもあります。
=========================
いかがでしたでしょうか。
今回は実際の音楽利用の場面ごとにお二人が行う確認や手続きについてご案内しました。
それでもまだ分かりづらいところや、説明の足りないところもあるかと思います。
より細かなケースにつきましては、当店の記事「【Q&A】結婚式で流すBGMの著作権について~よくある質問まとめ」もあわせてご覧ください。
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プロフィールムービー制作で、いちばん時間がかかるのが「写真選び」です。
手作りする人も、プロに依頼する人も、写真選びは必ず自分でやらなければいけない作業。そしてプロフィールムービー全体のクオリティを左右するとっても重要な行程です。
はじめに流れとコツを把握して作業を進めれば、作業時間の短縮もできるので時短に繋がります。やみくもにはじめる前に、まずは流れを確認してから進めていきましょう!
目次
1、はじめに「プロフィールムービーを作る目的」を考える
制作にとりかかる前に、なぜ「プロフィールムービーを上映するのか?」を考えてみましょう。
プロフィールムービーは、新郎新婦が生まれてから、それぞれの人生を歩み、二人が出会い、結婚を迎えるまでの時間を紹介するとともに、一緒に過ごしてきた家族・友人・職場の方々との日々に感謝を伝えるムービーです。
誰が見ても、「二人が今日(結婚式)までにどんな人生を歩んできたか?」がわかるムービーになるよう心がけましょう。
プロフィールムービーはその名の通り、「新郎新婦のプロフィールを紹介するムービー」です。
例えば、新郎側の親戚・友人・職場関係の方は新婦に会うのも結婚式が初めて。
もしくは、一度会った事はあるけど、どんな人生を歩んできたかを知らない場合がほとんどではないでしょうか?新婦側のゲストも同様のことが言えます。
数十年生きてきた中で、継続してずっと関わりがあるゲストは恐らく極わずかなはず。
プロフィールムービーを通して
新郎新婦が
どんな幼少期を過ごし
どんな学生時代を過ごし
どんな仕事に就いたのか
そしてどうやって二人は出会ったのか
映像を見れば、二人のこれまでの人生がわかるような映像になると、良いですよね。
二人の思い出の写真をただ並べただけのスライドショーになるか、ゲストへの感謝の想いが詰まった二人だけのプロフィールムービーになるかは、「ムービーの構成・写真の枚数・使用する写真・コメントの内容」によって明暗が分かれます。
ただのスライドショーになってしまわないようにするには、どうすべきか?
以下の手順で確認していきましょう。
2、プロフィールムービーの制作手順
今回は「写真選び」に重点をおいた記事です。まずは制作の全体の流れを把握することが重要です。どういった手順を踏むと制作がスムーズになるか?をご紹介していきます。
2-1、プロフィールムービーの構成
一般的なムービーの構成(流れ)は、
(1)オープニング※1→(2)新郎生い立ち写真→(3)新婦生い立ち写真→(4)ツーショット写真→(5)エンディング※2
※1 オープニング部分は、いきなり新郎の赤ちゃんの写真から始まってしまうとストーリー性がないので、はじめに2ショット写真と一緒に「◯◯ & ◯◯」とテロップを出して、これからこの二人のプロフィールムービーが始まります。とオープニング部分で伝えましょう
※2 エンディング部分は、「まだまだ未熟なふたりですが これからもよろしくお願いします」など締めの言葉を入れるなどして、映像が終わりであることを伝えると、より見やすくスライドショーではなくなります。
2-2、使用する「写真の枚数」をはじめに決める
“自作”する場合は特にざっくりでもいいので、はじめにプロフィールムービーに入れる写真の枚数を決めましょう。
プロに依頼する場合は、基本的には枚数が決まっているので、その枚数を新郎・新婦・ツーショットそれぞれ何枚なのか?を確認します。
【!】枚数を決めずにやるとどうなるか?
写真の枚数を決めずに進めると、選ぶのに時間がかかってしまううえ、確実に枚数が多くなり映像の尺が長くなります。または、写真1枚の表示時間が早くなり急ぎ足な映像になってしまいます。
スタンダードな枚数は、新郎10枚。新婦10枚。ツーショット10枚。の合計30枚です。
詳しくは、「花嫁花婿必見!失敗しないプロフィールムービーの作り方」でもご紹介していますが、枚数が多くなることによってデメリットがでてきます。写真を増やす場合も、合計で50枚は超えないよう心がけましょう。
2-3、BGMを決める
写真の枚数を決めたら、ムービーに使用する曲を決めましょう。
BGMを後から選んでも問題ありませんが、ムービーの完成像を思い浮かべ全体のイメージを最初に固める方がおすすめです。
30枚程であれば4分半以上あるBGM1曲で制作できます。
枚数が多くなる場合は、1曲の尺では足りないので、2曲以上使用しましょう。ムービーの尺が長くなりすぎないように、長くても8分程に収めるよう意識しましょう。
BGM選びは、「編集マン厳選!結婚式のプロフィールムービーに本当に合う曲40選」の記事を是非参考にしてください。
2-4、写真の順番
次は写真の表示する順番を決めます。
誕生〜現在までと時系列で並べるのがスタンダードな並びです。
新郎新婦それぞれのソロパートの写真が10枚ずつだとして、振り分けの例はこんな感じです。
乳児期・・・1枚 幼少期・・・1枚 小学生中学生〜高校生・・・合わせて4,5枚 大学生時代や専門学生時代1〜2枚 社会人1〜2枚
この振り分けを頭に入れて、その時代の写真を選んでいけば、あれもこれもと片っ端からアルバムの写真を出す必要がなく、時間短縮にもなりますよね。
2-5、写真にコメントをつける
写真順を決めてから、その写真につけるコメントを決めていきます。
コメントは、写真に対する説明である必要はありません。
「〇〇に行きました」「〇〇に行ってとても楽しかったです」というコメントは、日記みたいな印象になってしまいます。
コメントを考える時は、どんな幼少期だったか「例:甘えん坊でいつもお母さんにくっついていました」と紹介したり、その写真で一緒に写っているゲストへの感謝のメッセージをいれるのがおすすめです。
3、写真の選び方のポイントと注意すること
制作の手順を把握したら、それではいよいよ写真を選んでいきます。
ここでは、写真を選ぶ時のポイントと注意点を見ていきましょう。
3-1、ゲストが写っている写真を選ぶ
ソロの写真は、「これが私だ!」とわかりやすいのでもちろん悪くはないのですが、できればソロ写真は2〜3枚に抑え、当日列席するゲストと一緒に写っている写真を主に選ぶことをおすすめします。
ゲストの方も自分が写っていたら嬉しい気持ちになりますし、懐かしい思いになり、より感情移入して見て頂けるはず♬
【!】ゲストが写っている写真がバラバラで全員入れられない場合はどうする? 招待したゲスト全員の写真を入れるのが難しい場合は、コメントでメッセージを送りましょう。例えば「辛い時期をともに乗り越えた同期のみんな!みんながいたから頑張れたよ!」と写真には写っていないけれど、〇〇会社の皆さまに宛てたメッセージです。というのが伝われば問題ないのではないでしょうか。
3-2、集合写真の連続は避ける
学生時代のクラス全員で撮影したような大人数の集合写真が何枚も続くと、代わり映えがしない&本人がどこにいるのかが認識できません。
上記の参考画像のように、本人にスポットライトをあてたり、自分の周辺のみトリミングするなどして工夫してみましょう。
本人にスポットライトをあてられる機能付きのおすすめムービーはこちら
▶︎プロフィールムービー「DAZZLE」
▶︎プロフィールムービー「TIMES」
3-3、2ショット写真は自撮写真の連続に注意
よくある失敗例で、自撮り写真の連続です。
自撮り写真は、アップになりがちになりますよね。コメントで「◯◯にいきました」と説明していても、背景が少ししか見えず、ほとんど変わり映えのない写真の連続になってしまいます。
自撮り棒や、セルフタイマーを使って背景がしっかりとは写っている写真であれば、変わり映えがあるので問題ありません。
自撮り写真に限らず、ここで大事なのは「同じサイズ感の写真を連続させないこと」です。
同じようなサイズ感の写真が続くと、ムービーにメリハリがなく、見ている側も少し違和感のある映像になってしまいます。
あまり重要視しすぎる必要はありませんが、アップの写真を表示したら→全身が写った引きの写真。4人で並んで写っている写真→2ショットの写真。など、被写体のサイズ感や、人数、並び方にも着目して写真を選ぶと、よりメリハリのある映像に仕上がりますよ♬
3-4、コラージュのやり過ぎは逆に見づらい!
×悪いコラージュ例
◯良いコラージュ例
沢山写真を入れたいという理由で、アプリで4枚の写真を1枚にコラージュして使用するのはおすすめしません。理由は、被写体(人物)がどんどん小さくなって、誰がどこにいるか見ている人は認識できません。
コラージュする場合は、「2枚を1枚にするまで!」「写真は必ず横並びに」しましょう。横並びにする理由は、スクリーン(映像)の画面が横長だからです。縦並びにしてしまうと画面にフィットしないので、縮小して表示することになり、更に人物が小さく表示されてしまいます。
4、写真順の例
写真選びのポイントや注意点を確認したところで、次は実際にプロフィールムービーで使用した写真を使って、写真の順の一例をご紹介していきます。
(1)新婦パート冒頭
新婦の生い立ちパートのオープニング部分。写真や名前、誕生日などを表記して、ここから新婦の生い立ちを紹介します。ということを伝えましょう。
(2)1枚目
生まれたての写真でなくても、乳児期の写真やこの写真のように1〜2歳の頃の写真からスタートしても問題ありません。
(3)2〜5枚目
家族・親戚・兄弟・姉妹との写真や、自分はどんな子供だったかなどコメントで紹介してもいいですね。
(4)6枚目
小学生時代の紹介。
習い事や、好きだったこと、夢中になったこと、どんな子供だったか。など、子供時代の情報を紹介。
(5)7〜8枚目
高校・大学時代の紹介。
どんな学校に進学したのか、友人たちとどんな学生時代をすごしたのか。気をつけたいのは内輪ネタになりすぎないこと。誰が見てもわかるような、内容のコメントにしましょう。
(6)9〜10枚目
どんな社会人になったのか。今どんな仕事をしているのか。また、仕事だけではなく趣味などを紹介しても、見ていただく方に自分のことを知っていただける内容になるかと思います。
(7)写真順のまとめ
上記のような流れはほんの一例です。人それぞれ紹介したい時代が変わってくると思うので、使いたい写真をまずは大まかに決め、バランスがよくなるように枚数を絞っていく→写真が入りきらない場合はコメントでカバーする。などして対応すると、規定枚数内におさめられます。
5、昔の写真をデータ化する方法
写真選びが完了したら、現物である昔の写真をどうやってデータ化するか?ですよね。
近頃は、便利なアプリがあるのでココロスイッチが実際にお客様にご案内している方法も交えてご紹介していきます。
5-1、スキャンアプリを使う|費用0円
費用もかからず、一番お手軽にできる方法です。
おすすめのアプリは、「Google Photo スキャン」
アプリダウンロード後手順に従って、現物の写真をスマホで撮影すれば簡単に写真をデータ化できます。
5-2、プリンタのスキャン機能を使う|費用0円
ご自宅にあるプリンターのスキャン機能を使う方法も費用がかからず簡単にデータ化することが可能です。プリンター専用のスキャンソフトをダウンロードして、スキャンをすれば画質の設定など、より綺麗にデータ化することができるのでおすすめです。
尚、データ化する際の拡張子は必ず「jpeg」(静止画像データの圧縮形式)に設定しましょう。
5-3、コンビニのマルチコピー機でスキャンする
コンビニのマルチコピー機でも、スキャンが可能です。セブンイレブンのマルチコピー機では、1枚30円A3サイズまでスキャンできます。
1枚30円かかってしまうので、写真を数枚並べてA3サイズでまとめてスキャンしてもいいかもしれません。
また、実際にスキャンする際の設定は
・画質→300dp以上を選択する
・ファイル保存形式JPEG
上記2点に注意して、スキャンをしましょう。
6、「写真選び」でよくある質問
写真選びにおいて、よくある質問をまとめました。
Q1、写真が少ない場合の対処方は?
全ての写真に人物が写っている必要はありません。
例えば、趣味の写真でもいいわけです。
自転車に乗るのが趣味であれば、上記の写真のように自転車のみを写してた写真をいれてみましょう。
ツーショット写真が少ない。という場合もお互いにプレゼントしたものや、思い出の品、婚姻届などの物撮りした写真を入れてみましょう。
人物の写真だけではなく、物撮り写真などをいれることによって、メリハリがついてより効果的に見せることができるのでおすすめです。
Q2、新郎の写真が少ない
「新郎の写真が全然ない…どうしたらいいでしょうか?」というご相談をよく頂きます。
新郎5枚、新婦15枚など極端に枚数の差があるとバランスがよくありません。新郎7枚、新婦12枚ぐらいであればぎりぎりバランスが保てているかと思うので、新郎さんは趣味の写真を集めたり、卒業アルバムから写真を引っ張ってきたりなんとか新婦様とのバランスを保てればいいかと思います。
Q3、学生時代の写真がない
小学校の写真がない。できれば入れたくない。絶対入れなくてはいけないの?→そんなことはありません。とくに男性の方は、学生時代の写真が極端に少ない方が多いです。
そんな時は、コメントで時の流れを表しましょう。何かしらの写真を1枚入れて、コメントに「小学校から大学までサッカーに明け暮れた学生時代でした」といったように、コメントで説明してしまいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
プロフィールムービー作りでは、写真選びの時間が一番時間がかかります。この記事を参考にしていただき、少しでも準備の時短に繋がれば幸いです。
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|お知らせ|
ココロスイッチは2023年2月4日より新しいオンラインショップサイトへ移行します。
新ショップはURLが変わります。2月4日以降は下記のサイトをご覧ください。
https://shop.kokoro-switch.com/
節約=手作りと考えていませんか?
オープニングムービーは、披露宴の演出ムービーです。盛り上げる為に上映したはずが、上映時間が長く会場の雰囲気がだれてしまったり、そのあとの進行が押してしまうなど影響を及ぼしてしまっては、せっかくの演出も台無しですよね。
この記事では、そうならない為の作成のコツと、プロに頼むのと自分で手作りするのではどちらがコスパがいいか?についてご紹介していきます。
是非、結婚式準備のご参考にしていただければ幸いです。
目次
1、オープニングムービーって?>
2、オープニングムービーとプロフィールムービーの違い>
3、オープニングムービーは無しでもいい?>
4、オープニング作成のコツ>
5、” 手作り” VS “ 業者に依頼” コスパがいいのはどっち?>
6、「式場からの注意事項」持ち込みムービーで注意すること>
1、オープニングムービーって?
オープニングムービーは、結婚式の披露宴(パーティー)で新郎新婦が入場する直前に上映する演出ムービーのひとつ。
オープニングムービーは、入場をより盛り上げる為の演出として使用します。ムービー内にカウントダウンが入っているものが多く、写真や映像で「これからこの二人が入場します」というワクワク感をゲストに与えられる効果のあるムービーです。
2、オープニングムービーとプロフィールムービーの違い
映像の尺と写真の枚数
一般的に、業者が作成するものでの大きな違いといえば「映像の尺」と「写真の枚数」の違いです。オープニングムービーは、プロフィールムービーに比べ尺は短く、その為写真枚数が少ないものが多い傾向にあります。
上映するシーン
オープニングムービー→入場の直前 プロフィールムービー→新郎新婦の中座中に上映する方が多い
一般的に上映するシーンは上記のタイミングとなっています。もちろん、プロフィールムービーを入場の直前に上映して、オープニングムービーっぽく使用しても問題ありませんし、オープニングムービーを写真枚数を多くして、簡単なプロフィールムービーにするのもアリです。
披露宴全体をみて”バランス”が重要
絶対にオープニングやプロフィールはこうでなければいけない!というルールはないので、形にとらわれる必要はありませんが、抑えておきたいのがバランスです。
オープニング・プロフィールともに5分以上あって、しかも同じような写真ばかり…となると、あまり効果的な演出ムービーにならないので、オープニングもプロフィールも作る場合は、オープニングは短的に前撮りの写真などを中心に。プロフィールは、誕生から今までの生い立ちの写真使用して、ゲストに感謝を伝えるムービーにする。などメリハリを意識して作成することをおすすめします。
3、オープニングムービーは無しでもいい?
オープニングは無しでも問題はない
オープニングムービーを販売している身で、こんなことを申し上げるのは、ちょっと矛盾が生じるかもしれませんが、無しでも披露宴の進行する上で、問題は何もありません。やるか、やらないか悩んでいる場合は、まず予算を考えて決めましょう。
何万円もかけて制作するのであれば、その予算を当日撮影する写真や映像の予算にあてていただく方が、記録として残るので筆者はおすすめしたいです。
もちろん、オープニングムービーを上映すれば、かっこいい入場になったり、ゲストを楽しませることができる!と効果が期待できますが、優先順位としては低いと考えていいです。
オープニング無しの入場はどうなる?
入場曲が流れ、司会者のアナウンスで入場です。とってもシンプルではありますが、この流れが一番スタンダード。司会者さんの力量にもよりますが、盛り上げ方が上手い司会者さんであれば、十分その言葉だけで会場の雰囲気を盛り上げることができます。
4、オープニング作成のコツ
ムービーは1〜3分にまとめる
ゲストはお腹すいてます。早く乾杯したいと思っています。でも主賓の挨拶もあり、まだまだ道のりは長い…なのに出だしのオープニングで5分!!!泣←って列席している立場のゲストだとしたら思いませんか?笑
プロフィールムービは無しで、オープニングムービーのみという場合は多少長くなっても問題ありませんが、それぞれムービーの尺のバランスを考えて作成しましょう
オープニングはBGMできまる!
ゲストにワクワク感を与えるには、BGM選びがとっても重要です!BGMの良し悪しで、完成度にかなりの差がでます。
どんな雰囲気で入場したいかのイメージによって異なりますが、オープニングはバラードよりもアップテンポで強弱のある曲がおすすめです。
5、” 手作り” VS “ 業者に依頼” コスパがいいのはどっち?
クオリティにこだわるならプロへ依頼
プロフィールに比べ、オープニングは価格が低めでプロへ依頼する場合、だいたい1万円〜高くても3万円程の価格帯が多い傾向にあります。動画編集が苦手、手作りする時間がない、かっこいいものが作りたい!という方はプロへの依頼がおすすめです。
オリジナリティを求めたいなら手作り
プロにオーダーメイドで依頼すると高額になってしいます。自分たちのオリジナルのものを作りたいという方は、今は様々な動画編集ソフトがあるので手作りに挑戦してみるのもおすすめです。
手作り最大の難所は「DVDへの書き込み」
スマホのアプリや、動画編集ソフトで意外と簡単に作成できてしまうのですが、手作りした方が必ずつまずくのは「DVDへの書き込み」です。
式場で上映するには、データを渡せばOKの式場もありますが、まだまだDVDで必ず持ってきてくださいという会場が多いのが現状です。DVDへの書き込みが上手くいかず、新たにソフトを購入したり、DVDドライブを購入したりと予想外の出費で結局1万円くらいかかってしまった…など失敗談をよく耳にします。
DVDに書き込むところまで、自分ですべてできるか?を制作に着手する前にまずは考えてから映像編集にとりかかりましょう。
安く依頼できるならプロに依頼する方がコスパがいい
「節約」という目的で、オープニングを自作しようと思っている方
1万円以下。更に5,000円以下の商品であれば、手作りと費用は大差ないので、制作にかける時間を考れば、プロに依頼する方がコスパがいいのではないかと考えます。
結婚式前はとにかくバタバタと、やること・決めることが山のようにあるので、選択肢の一つとして検討してみることをおすすめします。手作りは、二人にしか作れないオリジナルのムービーになるので決してプロには真似できないものです。こだわりがある方は、ぜひ挑戦してみましょう!(その場合は、早めにとりかかることをおすすめします。)
ココロスイッチはオープニング「4,800円〜」注文可能です
この流れで、当店のご紹介となってしまいますが、ココロスイッチのオープニングはとにかく安いです。
安いからといって、クオリティは他社さんにも劣らないと自負しております!
4,800円でご提供できるのは、挙式月ごとに先着30組様限定です。完売してしまった場合は、定価8,800円でのご提供となりますが、それでも1万円以下なので、是非ご検討ください♬
クオリティが気になる方は、是非サンプル動画をご覧ください♬
▶︎商品情報 オープニングムービー「SHAKE(シェイク)」 定価8,800円(税抜)→先着30組様 4,800円(税抜)
▶︎商品情報 オープニングムービー「LUXE(リュクス)」 定価8,800円(税抜)→先着30組様 4,800円(税抜)
▶︎商品情報 オープニングムービー「FOCUS(フォーカス)」 定価14,800円(税抜)→先着30組様 10,800円(税抜)
6、「式場からの注意事項」持ち込みムービーで注意すること
式場の提携の映像業者以外で手配する場合(手作り・外部業者に依頼)、ほとんどの式場かが「持ち込みDVDの注意事項」をまとめた書類を受け取ると思います。
結婚式当日、確実に上映する為に、「再生できなかった」なんて事態を防ぐ為、制作上の設定などの注意事項が記載されています。
その点を加味して、安心してご依頼いただけるように、ココロスイッチでは以下の内容を徹底しています。
手作りする方も、以下の手順・注意事項を確認して作成すると上映までスムーズです。
【1】スクリーンサイズ
ココロスイッチの映像は、全て16:9(アスペクト比)で作成しております。
▶︎16:9とは→横長のサイズ ▶︎ 4:3とは→四角い昔のブラウン管テレビのサイズ
サイズのイメージはできましたか?
ほとんどの式場が16:9のスクリーンに対応しておりますが、「披露宴会場のスクリーンが4:3だった場合どうすればいいですか?」というご質問をよくいただきます。
4:3のスクリーンでも、16:9の映像はプロジェクターの設定を「レターボックス」にすれば、画面から映像がはみ出てしまうことなく、上映が可能です。
式場の方に、「レターボックス」で上映は可能か確認してみましょう。
仮に4:3仕様の映像で制作する場合、横長の映像を無理やり四角いサイズに収めることになるので、映像の上下左右に黒帯が入ります。映像自体が小さく表示されるので、後々ご自宅のテレビで見返すことを考えると、当店は16:9で作成することをおすすめしております。
【2】映像の始まりと終わりに黒画面5秒入れる
いきなりムービーが始まったり、いきなりパツんと映像が途切れてしまわないように、映像の始まりと終わりに黒い画面を5秒表示しています。
これは当日映像を上映してくださるオペレーターの方が、やりやすくする為にも必要なプロセスです。
【3】DVDの書き込み方
ビデオ形式で書き込みます
→データ形式だとプレイヤーでは再生できません
【4】DVDの種類
DVD-R(一層式)に、チャプター・メニュー画面なしで書き込んでいます。
書き込み速度は倍速にせず低速で書き込んでいます。
※書き込み速度を倍速にするとプレイヤーで読み込めない場合があります
まとめ
いかがでしたでしょうか?手作りする場合も、途中で挫折してしまわないように今回のオープニングムービーを作成する手順を一度確認し、スケジュールを組んでいきましょう。
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