お申込み前の第一歩!『持ち込み』について知っておくべきこと
1.「持ち込み」って何?
結婚式にまつわる言葉で「持ち込み」ってご存知でしょうか?
普段馴染みのある言葉ではありませんし、式場との契約初期の段階ではあまり話には出てこないようですので、知らなくて当然とも言えます。
しかし、いざ自分達の好きなように段取りを進めようとすると、この「持ち込み」がネックになり頭を悩ますというケースもあるそうです。
では一体、「持ち込み」とはどういうものなのでしょうか。
実は「持ち込み」とは式場の提携する業者以外、例えば自分達で見つけたショップや業者に依頼して、その商品やサービスを当日の結婚式で取り入れることを言います。
つまり式場の外から式場内に持ち込むという意味が含まれているのです。
2.「持ち込み料」や「持ち込みNG」があるのはなぜ?
式場に自分達で選んだアイテムやサービスを持ち込もうとすると、「持ち込み料」として費用が掛かったり、式場によってはそもそも持ち込みはNGというところもあります。
では、なぜ持ち込みに対してこのようなハードルがあるのでしょうか。
結婚式場にはドレス、装花、演出、引き出物、写真、ビデオなど結婚式に必要なものが当然一通り揃っていますが、それらは式場の運営会社が直接仕入れたり、専門の人を雇ってサービスを提供しているわけではありません。
もちろん中には一部自社で行っているところもありますが、ほとんどは式場と提携を結んだ別の専門会社がその商品やサービスを提供しています。つまり装花なら装花専門、写真なら写真専門の提携会社が会場内に存在しているのです。
そのため、式場で頼まずに持ち込んだ場合、当然その分、提携会社の利益は無くなりますし、式場も提携会社の商品には手数料を乗せて販売していることが殆どですので、式場の利益も無くなってしまいます。
そういう利害関係から「持ち込み料」や「持ち込みNG」が設定されているというのは1つの理由としてあるでしょう。
また、別の理由としては、そもそも結婚式場は、その式場のブランディングであったり、結婚式当日の施行の安全性を確保するために提携会社と関係を結んでいるということがあると思います。
結婚式場にはそれぞれのコンセプトがあり、そのコンセプトに沿ったサービスが提供できるか、また、当日の結婚式を滞りなくできるだけのスタッフ、人員がいるかといった要素など、様々な要素の検討を経て、提携会社を選定しているはずです。そしてその提携会社と常にチームを組んで自分たちでベストな結婚式を提供しているという自負もあるでしょう。
提携会社との関係や、チームとしてのこれまでの取り組みや、スムーズな連携システム構築のコストを考えると「持ち込み料」はそのシステムを使わないで、外部のスタッフやモノを使ったり、ケアするための手数料という言い分も考えられるかと思います。また「持ち込みNG」には自分たちが提供する結婚式こそがベストという会場の思いがあるかもしれません。
※余談ですが、このような会場のブランディング重視や、規格パッケージングされた結婚式の提供方法に対抗するカウンターとして、二人で好きなようなスタイルでやる「持ち込みOK」のオリジナルウェディングの流れがあります。
ここまでで誤解のないようにしたいのですが、私たちは「持ち込み料」や「持ち込みNG」の考えを支持するわけではありません。
ここで述べたいことは「持ち込み料」や「持ち込みNG」の是非ではなく、まずはプランナーとの相談にあたって事情をわかった上で臨んだ方がいいということです。
後でも述べますが、これらの事情を知っていれば、どういう風に相談すれば良いかを決める材料にもなってきますし、打ち合わせで腹を立てて、プランナーと気まずい関係になったりせずに済むかもしれません。
3.持ち込みに対する式場の対応パターン
では、ここからは写真とビデオの持ち込みに絞って話を進めたいと思います。
写真やビデオの持ち込みに対しての式場の対応は、大きく分けて次の3パターンがあります。
1)持ち込みOK。持ち込み料金設定も無し。
2)持ち込みOK。持ち込み料金設定あり。
3)持ち込みNG。
この基本の3つのパターンを押さえて頂き、いよいよ次からはそれぞれのパターン別の手順をお話ししていきます。
4.持ち込みを叶える手順とは?
まずは自分たちの式場の持ち込み事情を調べよう!
まずは式場との契約書類を用意して、持ち込みについての項目を確認してみましょう。またネットで検索してみると過去の経験者の投稿などが見つかる場合もあるようです。
前に述べた、持ち込みに対する3つのパターンのどれに当てはまるか大体わかるのではないでしょうか。
パターン別|プランナーとの持ち込み相談
調べた結果、どのパターンかわかったら次は相談方法を確認しましょう。
1)「持ち込みOK。持ち込み料金設定も無し。」の場合
この場合は簡単です!プランナーに「持ち込みたい!」と伝えれば大丈夫。
ただし、この場合でも写真、ビデオの撮影条件に制約がないかどうかは念のため確認しましょう。持ち込みOKでも例えば「メイクルームの撮影はNG」とか「挙式中はゲスト席から撮影」などお二人のイメージに沿ったものができるかどうかに当てはめて確認してみてください。
2)「持ち込みOK。持ち込み料金設定あり。」の場合
この場合、持ち込むことはクリアになっても、お二人にとって問題になるのは持ち込み料金でしょう。持ち込み料金の設定は会場によって様々です。
例えば、「カメラマン1名につき●万円」のようにスタッフ人数によって料金が設定されている場合や、「記録ビデオ持ち込み●万円」「スナップ撮影持ち込み●万円」のように商品によって設定されている場合もあるようです。
またエンドロールの場合は編集者用の「部屋代」やプロジェクター使用料が掛かるケースがあるので、漏れなく確認すようにしましょう。
3)「持ち込みNG」の場合
では、一番ハードルの高い「持ち込みNG」の場合ではどうでしょう。
この場合、撮影が可能になる条件はほぼ一つのみで、「友人(知人)に撮ってもらう」ということです。実際の相談の手順を説明します。
まずは前に述べたように、なぜ「持ち込みNG」なのかということを思い出してください。「持ち込み」に対してプランナーには許容しえない理由と心構えがあるはずです。そのため「持ち込みたい」という方向で相談しても頑なに断られてしまうケースが殆どです。ですので例えば、「会場に頼めない理由がある。けど実現させたい」という方向で話す方が良いかと思います。
一例ですが、次のような感じでしょうか。
(1)「式場のエンドロールを十分検討したが、クオリティ(テイスト)が自分たちには合わない。」「納得いかないのでその価格は出せない。」
↓
(2)「それを会社の先輩に相談したら、知人で映像に詳しい人を紹介してくれた。」
「仕事関係の知人で映像に詳しい人がいる。」
↓
(3)「式場のエンドロールは頼めないが、なんとかエンドロールは流したい。」
「その知人にできる範囲のエンドロールを作ってもらおうと思う。」
↓
(4)「その知人に出席してもらって作ってもらうのが自分たちにはベストだ」
「あきらめたくないので、なんとか協力してほしい。」
あくまで、これは一例ですが、実際この方法でビデオ撮影を行った方もいるようです。
もし、これでOKが出るようならば、撮影についての制約などを確認しましょう。
おそらく知人が出席者として撮影する場合は、挙式中はゲスト席からの撮影などの制約条件が出るかもしれません。
このあたりの条件がおふたり的に許容できるかどうか、撮ってもらう場面をイメージして検討するのも良いでしょう。
5.最後に
いかがでしたか?
あくまで、ここで紹介した持ち込みに対する事情や相談方法は一例にすぎません。それぞれの会場やプランナーによって対応も様々かと思いますし、相談の仕方もその分変わってくるかと思います。
そのためにも、前もって持ち込みについての事情や状況を調べ、十分相談して、おふたりの納得いく結婚式が出来るよう頑張ってください!
そして、ご不安があったり、悩むような時は、ココロスイッチにまずはご連絡くださいね!