エンドロールのBGM選びあるある【ゲスト体験談】
|お知らせ|
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今回は、撮って出しエンドロールのBGM選びあるあるをご紹介します!
今回のあるある記事はゲストの体験談をもとに作成しましたが、最初からBGMあるあるをまとめようと考えていたわけではなく、ゲスト目線で印象にのこるエンドロールは何か?と尋ねたところ、以外にも曲に関する感想が多かったため、別枠であるあるをまとめました。
当然、ゲストの動画がいっぱい入っていた良かった、自分たちが映ってテンションが上がった、新婦のドレスショットがとっても綺麗だった、というような撮影や編集面に対する感想もありましたが、第一印象に「曲選び」が影響するということを強く感じたので、ぜひ今回のあるあるをご覧ください!
ゲストにエンドロールを見て印象に残った事は?の質問に対する回答をまとめると、下記の3つがエンドロールBGMあるあるとして多い体験談になりました。
1.何度も聞いた定番曲
2.お開きのシーンに合わない曲
3.聞きなれない個性的な曲
|1.何度も聞いた定番曲
皆さんもご友人の結婚式に出席した立場になって、思い返してみてください。
「あ、この曲、この前結婚式した◯◯ちゃんのエンドロールでも使われてたね・・・」
「2年前に結婚した後輩の◯◯の結婚式もこの曲でエンドロール流れてたね・・・」
「さっき式場内の別の披露宴会場の前を通り過ぎた時、同じ曲が流れてたような・・・」
と感じた経験はありませんか?
ラブソングの名作は当然エンドロールの楽曲として選ばれることが多くなります。
福山雅治さんの「家族になろうよ」、中島みゆきさんの「糸」(Bank Bandさんのカバーを含む)、Mr.Childrenさんの「365日」、JUJUさんの「やさしさで溢れるように」といった邦楽曲はリリースされてから、数年たっても人気が衰えず、今でも人気のエンドロールソングになっています。
このような名作は、もちろん素晴らしい曲であり、結婚式のフィナーレにもぴったりなBGMなのでおすすめ致しますが、人気すぎるために、他の方も同じ曲を使う確率が非常に高くなります。友人や職場の同僚の結婚式とエンドロールの曲が被ってしまうことは特別失礼なことではありませんし、結婚するお二人にとってお気に入りの音楽であったり、思い出の深い楽曲をエンドロールに挿入する方が私も素敵だとは思います。しかし、ゲストの体験談によると、過去に何度も同じ曲のエンドロールを見た経験があると、新鮮さに欠ける印象になってしまうようです。
名曲中の名曲を選ぶ時には、この点を一度考えてみてから選曲すると良いと思います。
定番曲あるある番外編
2006年の冬季オリンピック、女子フィジュアスケートで金メダルを受賞した荒川静香さんが演技で採用した曲「You raise me up」は、トリノオリンピック直後のウェディングシーンでも一気に人気のBGMになりました。エンドロール曲としても多くのカップルが「荒川静香さんのあの曲!」と希望されることが大変多かったそうです。(※こちらはゲスト体験談ではなく、当店のスタッフに対するヒアリング結果です)
洋楽の場合は邦楽と違い、瞬間的に大人気となる曲が時々でてきます。You raise me upも今では時々選ばれるぐらいの人気に落ち着いていますが、教会式等で聖歌隊がYou raise me upを生声合唱することがあり、聞いていると清らかな気持ちさせてくれる素敵な曲だな〜と思います。
|2.お開きのシーンに合わない曲
次は披露宴のフィナーレに合わない曲についてです。これついても、基本的には花嫁と花婿が好きな音楽や思い出の曲を、単純に選んでしまったために起こりやすいミスマッチあるあるです。
選曲次第でゲストは「さっきまでの雰囲気ぶち壊し・・・」「なんでこの曲選んじゃったの?」「きっと二人が好きな曲なのだろうけど、合わないよね。」と感じていることがあるようです。
まず お開きのシーンに合わない の“合わない”が何を意味しているかと言いますと、エンドロールが流れる直前までの会場内の雰囲気に対して、極端に明るすぎるか、反対に暗すぎる場合に“合わない”となります。
お二人は、自分たちが主役となるのは初めてだと思いますが、ゲストで出席した時のことを思い出してみてください。結婚式の終盤は、
新婦の手紙
↓
両親へ花束贈呈
↓
両家代表謝辞
↓
新郎謝辞
↓
司会よりお開きアナウンス(新郎新婦退場)
↓
エンドロール上映
↓
来賓退場
という流れになります。
基本的にエンドロールは、お開きの後で上映されます。お開きのアナウンスが入る前のイベントを今一度振り返ってみると、新婦手紙、両親へ花束、謝辞と披露宴のクライマックス的イベントが間髪なしで進行します。花嫁や花婿、またご家族のキャラクターによりますが、極端にバカ笑いする内容になったり、悲しくしくしくとなる雰囲気にはなりません。新婦手紙で両親への感謝から始まり、二人の門出の祝福、両家から出席頂いた皆様へのご挨拶という内容の進行になりますので、会場内の誰にとっても祝福ムードになります。
普段はクールで毅然としている新郎でも、ご両親への挨拶で感極まって涙されることもあります。新婦を送り出すお父様が、涙一つ流さずキリっと立ち振る舞う姿が反対に感動を呼ぶこともあります。もちろん気さくで、和気藹々としたフィナーレになるカップルもいますが、それでも下品でゲラゲラと大笑いするような雰囲気ではなく、穏やで仲むつまじい雰囲気になります。
エンドロールはその様な雰囲気の中で、その日最後のパーティー演出として実施されることになります。上映前の雰囲気を壊さないような選曲を心がけましょう。アニメソングのような極端に陽気な曲は控えた方が良いでしょう。メタルやテクノのような場違いになると予想される曲も控えた方が良いでしょう。クライマックスがどんな雰囲気になるのか想像がつかないこともあります。そんな時は、一番安心なバラード調の楽曲を選びましょう。
また、歌詞内容を含め、哀愁のあるメロディと情緒的なボーカルが特徴的な音楽(エモーショナル系ともいわれる)は、披露宴会場で流れたときに自宅や外出先でイヤホンごしに聴くときよりも、更に暗い印象になる事があります。映画を映画館で見るのと、自宅のTVでみるのと感覚的には同じです。披露宴会場等で映像を上映する際は基本的に会場証明が落とされます。自宅の部屋より数十倍も広い場所で、かつ暗い状況の中で流される曲というのは楽曲の持っている音色が更に高まると思っていただいたほうが良いので、哀愁のある歌を選曲するときは、広くて暗い場所で流れる事を一度イメージしてみると良いと思います。
合わない曲あるある番外編
バラードかポップスかというような曲調は別にして、下記のような場合も、締まりの悪い映像になることがありますので、選曲の際に合わせて確認してみてください。(※下記はゲストの体験談ではなく、当社のエンドロールを作成する技術スタッフからのヒアリング結果によるものです)
・曲の最後が長めのフェードアウトで終わるような曲(歌声フェードアウトは特に注意)
・歌声がなく、演奏のみの曲(いわゆるInstrumental曲)
・抑揚がなく単調、サビやエンディングが全く盛り上がらない曲
淡々として落ち着いたバラードも悪くはありませんが、私もサビやエンディングがしっかり盛り上がる曲調のエンドロールの方が、一日をしっかり締めくくってくれるように感じます!(これは好みかもしれません)そういった視点では、ミスチルさんの365日やJUJUさんのやさしさで溢れるようにはベストですね。
|3.聞きなれない個性的な曲
最後のあるあるは、ゲストが初めて聞くような、個性的な曲を選曲した場合です。
結婚式に来る方は、気心知れた友人だけでなく、会社の先輩や上司の方、取引先の方、場合によっては著名な方や恩師といったように出席いただく方の年齢や思考性が様々になります。そのような場で、二人の個性を象徴するような楽曲でエンドロールを上映することが100%反対ではありませんが、ゲストの体験談によると「BGMが個性的すぎて、映像に集中できなかった」曲ばかりに意識がいってしまった」「あの曲はなんだったんだ・・・」という意見を少なからず耳にしました。
もちろん楽曲にもよるとは思いますが、大前提として結婚式の動画にその曲を合わせた時にしっくりこないような曲は、お二人が好きな曲であっても控えるべきでしょう。老若男女すべての方に違和感のない曲を選ぶのは難しいとは思います。だからと言って、名曲中の名曲は誰かと被ってしまう結果にもなりますし、その曲が二人にとってまったく親近感のない曲であれば、良いエンドロールとは言えないかもしれません。
ここでいうゲストが「聞きなれない個性的な曲」を体験談であげたのは、ひとつ前に取り上げたミスマッチなBGM、メタルやテクノミュージックにも通じるところがあるとおもいます。やはり、大事なのは、それまでの流れや上映の場面にマッチする、適切な音楽を選ぶということだと思います。
先ほどまでハートフルで感動的なパーティーが行われていた会場で、新郎新婦の主役が退場した後にドスのきいたラップ音楽や、テンションマックスのハウスミュージックが流れたら、映像に意識がいかないのは当然だと思います。(余興や二次会等で上映するビデオならありかもしれません!)
個性的な曲番外編
最後の番外編です。個性的な曲というより個性的なエンドロールの演出と言った方が正しいかもしれません。
・新郎のカラオケ熱唱と同時にエンドロール再生(FUNKY MONKEY BABYS – 大切)
・新郎とご友人が生演奏しエンドロール再生(Mr.Children – GIFT)
・新婦のご友人が琴で生演奏しエンドロール再生(曲名不明)
体験談を語っていただいたゲストの方の話ですと、いずれも最後は拍手喝采だったようです。新婦ご友人の琴演奏は曲名が不明でしたが、おそらく皆さんにも馴染みがある曲を琴で演奏されたと思います。
個性的な演出方法ではありますが、選曲自体ははやりどなたにもわかりやすい曲であることが会場の雰囲気をより一層感動的にさせるのだと思います。
エンドロールのBGM選びあるあるはいかがでしたか?
「エンドロールと定番曲、合わない曲、個性的な曲」の例えを「アニメキャラクターと声優」に置き換えると、もう少しイメージしやすいと思います。
例えばアニメ映画のTVCMで「メインキャラクターの声優は数々のドラマや映画に出演した俳優の◯◯」と宣伝が流れて、いざ映画を見たときに、その俳優の顔や声ばかりが気になって、映画そのものに集中できなかった事はありませんか?
その気になる理由もエンドロールと曲の関係性と同じだと思います。有名で人気な俳優はドラマや映画にたくさん出ていて、そのイメージが強く残っているので、いざ声優としてキャスティングされた映画を見ているとどうしてもその役者が出演したドラマのシーンや表情ばかりが浮かんできたりします。
そして、キャラクターと俳優の声がマッチしていればそのうち慣れてきますが、万が一ミスマッチなときは違和感を抱えたまま映画を最後まで見続ける事になります。
ある映画監督さんはアニメの声優には人気の俳優や女優は絶対に起用しないほうが良いと断言していて、その理由ははやり、その俳優や女優の過去作品や生の人物像をどうしても連想してしまうからだとおっしゃってました。アニメのストーリーやキャラクターよりも声優へ意識がいってしまっては作品が台無しという事だとおもいます。
私はエンドロールも同じだと思います。主役は花嫁と花婿さんですが、映像に映るのはご家族やゲストの皆様、そして背景となる結婚式場や披露宴会場、ウェディングの進行内容、それらすべてが特別な1日を作る世界観になるので、その世界観を壊さないエンディングの選曲が大事だと思います。
アニメの映画監督がただファンというだけで不用意に声優を決めているのだとしたら、そのアニメ映画全体の世界観を全く無視していますし、アニメを見る人の事も全く考えてない事になりまね。
ウェディングパーティーの最後を飾るエンドロールの曲選び次第で、その日1日の印象が決まると言っても過言ではないかもしれません。
結婚式が多くなる季節になりました。もうすぐ当日を迎えるという花婿さん、花嫁さん、二人で楽しく選曲してください!
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